About
「畏れはやさしさに似て」は、映画『ジュラシック・パーク』から着想を得て、“好き”という感情の中にある制御できなさと、その前で人が自然と覚える礼儀のようなものを描いた曲で、惹かれるほどに距離を測ってしまうことや、触れたいのに軽く触れてはいけないと感じる矛盾を臆病さではなく壊さないためのやさしさとして捉え直し、恋を手に入れるものではなく触れ方を学んでいく過程として扱うことで、言葉にする前の逡巡や声を少し落とす瞬間に宿る感情をすくい取り、近づくことよりも壊さないことを先に選んでしまうその静かな強さをやわらかく残した一曲です。
Listen
Available on
Lyrics
見つめるたびに 少しだけ声を小さくする 君の前では 急いで答えを出せなくなる わかりたいのに わかったふりをすると 何か大事なものが 静かに離れていく 近づくことより 壊さないことを先に覚えた それが 好きだということなら 畏れはやさしさに似て 手を伸ばす前に立ち止まる 君の輪郭を なくさないように 欲しいだけでは 触れられないものがある その距離に宿る熱を 恋と呼びたい 君がそこにいるだけで 空気のかたちが変わる 言葉を重ねるほど 沈黙がきれいになる 守るというのは 閉じ込めることじゃなくて 自由のまま そばにいることだと知った 正しさよりも 丁寧でありたい それだけで 胸の奥が少しほどける 畏れはやさしさに似て 手を伸ばす前に立ち止まる 君の輪郭を なくさないように 欲しいだけでは 触れられないものがある その距離に宿る熱を 恋と呼びたい もしも名前を呼ぶたびに 何かが変わるのなら 変えたくないものを ちゃんと抱えていたい 畏れはやさしさに似て 近づくほど静かになっていく 君を知ることより 君を守ることが 先にここにある 欲しいだけでは 届かない世界がある その未完成のままの美しさを 愛したい 畏れは やさしさに似ている だから今日も 急がずにいる