インスタント・パラドックス
「インスタント・パラドックス」は、映画『THE FLASH』の“どれだけ速くても過去そのものは変えられない”という感覚を、スマホ時代のガチ失恋に落とし込んだ曲です。既読にならないトーク画面、さかのぼられるタイムライン、削除されたスクショといった今っぽい情景の中で、別れの瞬間を何度も頭の中で再生してしまう心のクセを、「インスタント(瞬間)」と「パラドックス(前に進みたいのに戻ってしまう矛盾)」としてすくい取っています。タイトルに名前だけ残ったヒーロー物語ではなく、走ることばかり上手くなって、隣で歩くことを忘れていた普通の恋の終わりを描きながら、「速さでは守れなかった悔しさ」と「それでもポケットに残しておく『ごめん』」を両方抱えたまま、生きていく速度を自分で選び直そうとする、その小さな決意にフォーカスした一曲です。