前を歩くひと
「前を歩くひと」は、映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』から着想を得ながら、物語や関係性をなぞるのではなく、誰かを守ろうとするときに生まれる“少し先を歩くやさしさ”だけを日常の温度に置き換えて書いた曲です。振り向きすぎないこと、言葉が少し遅れてしまうこと、それでもパンのぬくもりや消さない部屋の灯りのような小さな行為で相手の明日を支えようとすること——この曲では、強さを抱え込むことではなく、置いていかないこととして捉えています。大きな約束や劇的な救済ではなく、冷えた朝や流れていく街のなかで、それでも気持ちだけはちゃんと連れていく。その静かな同行の感覚を、低く近い声でそっと残した一曲です。