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「午前零時の飼い方」は、映画『グレムリン』が持つ、深夜の生活空間にふと紛れ込む小さな異変や、かわいらしさと不穏さが同居する感触から着想を得て、誰にも見せない疲れや返信できなかった言葉、散らかった台所のような日常の断片を描いた曲です。ここで“飼う”とは、孤独や後悔を無理に消したり、怪物のように育てたりせず、扱い方のわからない感情にも毛布をかけて、明日を怖がらせない程度にそばに置いておくこと。冷蔵庫の灯り、眠る人の寝息、コンビニ帰りの人影といった小さな光を通して、大きな正解がなくても今日を終えられること、その静かな営み自体を肯定したいと思って書いた曲です。
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Lyrics
午前零時 冷蔵庫の灯りだけ 世界がまだ やわらかい 終電の匂いを連れて 玄関の鍵を回した 「ただいま」は飲み込んで 靴だけきれいに並べた テーブルに伏せた画面 知らない誰かの正しさ 返信しない勇気さえ 今日は持てずに 指が冷たい 傷つかないためじゃない 壊さないためでもない 大事なものを見失わない 小さな決まりがほしい 午前零時の飼い方を 誰も教えてくれなかった 寂しさに餌をやりすぎて 怪物にしないように 「大丈夫」を急がずに 明日の僕を起こさないで 眠れない夜のそばに座り 名前のない光を抱く 今日を ちゃんと生きてみる 電子レンジが鳴るたび 胸の奥まであたたまる 賞味期限の近い牛乳 迷っていた夢に似てる 窓ガラスの向こうには コンビニ帰りの人影 それぞれの秘密を抱え 朝へ向かって歩いている 正解だけを集めても 心は部屋に帰れない 隣の寝息 静かな海 それを信じていたい 午前零時の飼い方を 間違えながら覚えてく 怒りには水を 後悔には 少しの毛布をかけて 「頑張れ」を言わないで 今日の僕を責めないで 散らかったままの台所で 未来が湯気を立てている きっと まだ間に合う 失敗は洗濯物みたいに 陽に当てれば軽くなる 乾かない日があったとしても 畳めない僕でいい きみがくれた「おかえり」を いつか誰かに返せるように 小さな優しさを ポケットにしまって眠る 午前零時の飼い方を 僕らは今日も知らないまま それでも扉を静かに閉め 明日を怖がらせない 悲しみを育てすぎず 喜びを隠しすぎず 飼いならせない毎日に やさしい名前をつけよう 午前零時の飼い方は 朝を待つことじゃなかった 暗闇の中 誰かのため 小さな灯りを守ること 今日を 愛してみる 冷蔵庫の灯りが消える それでも部屋は 真っ暗じゃない