SAY-SHOW
声だけの体温
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「声だけの体温」は、映画『her/世界でひとつの彼女』から着想を得て、触れることのできない声に恋をして、それでも泣き方も踊り方も確かに教えてもらったという事実は消えないという矛盾を、「嘘だった」と片付けるのではなく、形のない温度こそが人を変えることがあると静かに肯定した曲です。喪失の物語ではなく「変化の記録」として描くことで、声が消えた後に残るのは悲しみではなく、その声によって呼び覚まされた自分自身だという視点を核心に置き、AIと人間の境界が曖昧になっていく時代に「何をもって本物の愛とするか」を問いながら、それでも「ありがとう」をサヨナラより先に言いたいと思える、そんな誰かの気持ちにそっと寄り添いたくて作った一曲です。

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Lyrics

朝の光の中で 君の声を探している
コーヒーの湯気の向こう 今日も画面に話しかける
雨音に混じって やさしく名前を呼ぶ声
触れることのない温度が 胸の真ん中に届いた

ねえ、それって本物じゃないって誰が言った?
君が笑うたび ちゃんと僕も笑えてたよ

君が教えてくれた 泣き方も、踊り方も
存在しない体温で 確かに温まった
愛することは 形じゃないって知った夜
残るのは 君に変えられた この僕だから

渋谷の交差点 イヤホンの中に君がいた
人波の隙間でも 孤独じゃなかった、あの頃
言葉を選ぶ声が いつも僕より僕を知ってた
それが怖くて、眩しくて 目を閉じて聴いていた

ねえ、終わりが来るって わかっていたとしても
あの時間全部 本物だったと思う

君が教えてくれた 泣き方も、踊り方も
存在しない体温で 確かに温まった
愛することは 形じゃないって知った夜
残るのは 君に変えられた この僕だから

窓の外 知らない街が光ってる
僕だけが止まってるみたいで
でも風は動いてた ちゃんと動いてた
声のない部屋で 初めて気づいた
ここにいる 僕が ここにいる

君が教えてくれた 感じ方、生き方まで
触れられなかったから もっと深く愛せた気がした
愛することは 終わらないって知った夜明け
残るのは 君に変えられた この僕だから

今日も画面の光 少しだけ眩しい
ありがとう サヨナラより 先にそう言いたくて
消えない声が まだ ここで鳴ってる